国際

安倍首相、連邦議会で歴史的演説

【キャンベラ8日AAP】   7日夜、日本の安倍首相夫妻がキャンベラに到着した。安倍首相は8日、特別に設けられた連邦上下院議会の中で、日本の総理大臣としては歴史上初めてとなる演説を英語で行った。

安倍首相は演説の中で、「第二次大戦後、日本は戦争で犯した過ちについて深く反省し、将来の平和維持を強く誓った。その意志は現在も変わらず、戦争を二度と繰り返すようなことはしない」と述べ、過去に日本軍と戦い何人の若きオーストラリア人が命を落としたことであろうかと語った。

アボット連邦首相は、安倍首相の議会での演説はオーストラリアにとって歴史的な意味のあることとし、両国の友好関係は共通の価値観の元に築かれていると話した。

安倍首相は先頃、集団的自衛権の行使を容認する閣議決定を発表したばかりで、周辺諸国からは非難の声が上がっているが、アボット首相は、第二次大戦以降、日本は模範的な国際市民であり、チャンスを上げても良いのではないかとコメントした。

今回の安倍首相のオーストラリア訪問は、両国間の防衛関係を強化することが目的のひとつとされているが、オーストラリア国内では中国や韓国との関係悪化を懸念する声もある。アボット首相はあくまで、日本との外交関係の強化は他国に影響を及ぼすものではないと主張した。

この記事をシェアする

その他のオーストラリアニュース記事はこちら