【キャンベラ18日AAP】 27人のオーストラリア人を含む乗客と乗務員、約300人を乗せたマレーシア航空機が17日、東ウクライナ上空で地対空ミサイルとみられる攻撃を受けて墜落したことを受けて、アボット首相は国連安保理に対し公明正大な調査を求めると議会で発言した。オーストラリア人の乗客は、オランダ、マレーシアに続いて多かった。
さらに首相は、同機の撃墜にウクライナからの分離独立を求めている親ロシア派が絡んでいる可能性が高いことを示唆するとともに、「事故ではなく犯罪だ」「犯人は法によって裁かれるべきだ」と述べた。一方、ビショップ外相は、11月にブリスベンで開催されるG20サミットへのプーチン大統領の出席を拒否するかどうかを決断するには時期尚早だとしている。
最終目的地がオーストラリアだったことから、多数のオーストラリア人が搭乗していた。また、メルボルンで開催されるエイズ国際会議へ出席する予定だった、エイズ研究の第一人者らも犠牲者となった。撃墜の直後に、親ロシア派が交流サイトにウクライナ軍機を撃墜したというコメントを投稿していたことが明らかになり、民間機を軍用機と誤認して撃墜した可能性が上がっている。