【シドニー20日AAP】 シドニー市中心にあるセント・メアリー大聖堂で20日、先頃ミサイル攻撃を受け墜落したマレーシア航空機の犠牲者の追悼ミサが営まれ、遺族の家族・友人らと共に、アボット連邦首相やベアードNSW州首相夫妻も参列した。
同聖堂のコメンソーリ司教は、犠牲者の1人でシドニー東部のカソリック・スクールの尼僧、シスター・ティアーナンについて、「我々カトリック関係者にとってだけではなく、全ての人々から愛されたシスターだった」と述べた。
また司教はミサの中で、「今回の出来事は人間の姿をした悪魔の仕業だ」と強く述べ、「悪魔はその姿を隠そうとするが、いつか真相が明らかになる時が来る」と話した。
ウクライナ上空でミサイルを受けたマレーシア航空機に搭乗していた乗客のうち、オーストラリア人は当初27人と発表されていたが、この数は現在、37人と確認されている。
アボット連邦首相は20日、テレビ番組のインタビューで、「亡くなった方々や遺族のためにも、原因を究明する」と明言した。一部の報道では、墜落現場はミサイルを放ったとされる親ロシア派が遺体回収作業の妨害をしていると伝えられている。