【シドニー23日AAP】 末期がん患者などに必要な医療目的による大麻使用の合法化を求める声が挙がっている中、ベアードNSW州首相は、この動きを支持する意向を示した。
ベアード州首相は先日、ダニエル・ハスラムさん(24)と対面。ハスラムさんは2010年に末期がんで余命数カ月の宣告を受けた。ハスラムさんの母親で看護婦のルーシーさんと元警察官の父親は、抗がん治療の副作用を緩和させるために大麻の購入を続けている。
ルーシーさんは、「州首相は私たちに同情してくださり、もし自分の妻や子どもが同じ状況なら大麻を買うだろうと言いました。NSW州がこの問題に関して動き出すきっかけになったのではないでしょうか」と述べた。
来月、議員提出される予定の法案では、末期がん患者とその世話人は最高15グラムの大麻を所持することを認める内容となっている。