【ホバート23日AAP】 オーストラリアと米国の科学者が共同で、米国航空宇宙局(NASA)が主導する南極東部の氷河についての研究「アイスブリッジ(IceBridge)」でタッグを組むことが分かった。来月より、4か月にわたり人工衛星や航空機を利用した調査を行う。
NASAのボイスバート博士は、これまで探索されてこなかったエリアも探索するとしており「どの氷河が最も後退しているのか、後退の速さはどれくらいか、南極の氷河の厚さについてより理解を深めたい」と話した。海中の氷河の厚さについては、あまり知られていないという。
NASAは25日から、ガルフストリームVが南極氷河から上空500メートル周辺で飛行を開始する予定だ。さらに、地上調査チームは飛行機や衛星と同じルートを辿り、氷河の中心部分を採取したり、積雪量を測定し、上空から測定したデータと照合させて調査を進める方針だ。