【キャンベラ25日AAP】 約1か月海上で拘束されていた難民157人が、オーストラリア本土に向かう。
7月7日にクリスマス島から27キロの地点でボートを取り押さえられて以来、海上の非公開地点で拘束されていた難民は、数日以内にココス島からWA州のカーティン難民収容施設に移動する予定だ。
これについて連邦政府は、国境保全政策が弱まっているサインではないと主張する。モリソン移民相は25日、インド領事館員による身元確認のため難民をオーストラリア本土に移動させると話した。インドは自国民の引き取りを承諾しており、非インド市民だが居住者であるスリランカ国民の引き取りも検討するという。アボット連邦首相は、難民の多くが自国に帰されると予測した。
難民の弁護士らによると、本土到着後の難民の法律上の権利は不確かであるという。
今回の決断は、難民を海上で拘束する政府の意向に対する異議に対し、先手を取ることになる。労働党とグリーンズ(緑の党)は、本土に難民を移動させる決断はもっと早くすべきだったと、モリソン移民相を非難した。