【シドニー25日AAP】 連邦政府が5月に発表した厳しい予算案の影響を受けて、オーストラリア人のビール消費量が減少している。
VB、カールトン・ドラフト、クラウン・ラガーを製造する、英醸造会社大手のSABミラー社によると、6月末までの四半期でオーストラリアでのビール消費量が3%減少し、同期間での同社のオーストラリアでの純生産者収益も6%減少した。同社のクラーク最高責任者は、「連邦政府の予算案が個人消費に影響した。また、強力な競争相手による当社ブランドへの影響も大きい」と話した。同社は2011年、オーストラリアのフォスターズ社を105億ドルで買収している。
業界の調査によると、オーストラリア人のビール消費量は過去67年で最も減少している。一方、小規模なビール醸造所でビール職人が精魂込めて造るクラフトビールが、主流ビール商品よりも好まれている事例証拠もある。