【シドニー24日AAP】 NSW州社会サービスカウンシルとキャンベラ大学の国立社会経済センターによると、NSW州で貧困層とみなされる人の数が88万8,000人以上に上ることが明らかになった。また、6人に1人の子どもが貧困状態にあり、男性より女性のほうが多いことも分かっている。
同調査は2015/16年に実施された国勢調査で収集したデータを利用したもので、NSW州内の子どもの16%以上が貧困状態にあることが分かった。また、女性は貧困状態とみなされる成人15人当たりで53.6%が女性となり、男性を上回った。
また、貧高層はシドニー以外の場所に居住する人のほうが多く、先住民族アボリジニ、トレス諸島出身者、身体障害者では、そうでない人の2倍の確率で経済的に極めて苦しい状況に置かれていることも分かっている。地域別では、シドニー南西部のギルフォード/サウス・グランビルが貧困率28.3%と最高となっている。