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元下院議長、タクシー券不正使用で有罪

【キャンベラ28日AAP】   元下院議長のピーター・スリッパー氏がタクシー・バウチャーを不正に使用した容疑で起訴されていた件で、ACT簡易裁判所のウオーカー裁判長は28日、同氏に有罪判決を言い渡した。刑の内容は9月22日に言い渡されるが、最高で懲役1年、または1万ドルの罰金刑になる可能性がある。

裁判でスリッパー氏は終止、無表情なままだった。裁判所を立ち去る際にも記者らの目を見ようともせず足早に立ち去った。

元QLD州の連邦議員だったスリッパー氏は2010年、キャンベラ郊外にあるワイン畑を3回訪問した際に、税金で支払われるタクシー・バウチャーを使って900ドルを支払った。同氏はバウチャーを使ったことは認めたものの、不正をするつもりはなかったと訴えていた。

裁判長は、スリッパー氏が手書きした複数のバウチャーの行き先が、ワイン畑に向かっているのにもかかわらず「議会から郊外」と書かれているのは不自然であり、その内容は完全に虚偽であると指摘した。

公判では、スリッパー氏が起訴された後の2013年、2度にわたり自殺未遂をしたことが明らかにされた。弁護側は控訴を検討しているという。

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