【ブリスベン25日AAP】 QLD州のグレートバリアリーフの島々を囲むサンゴの数が、1990年代以降から半減していると、調査を行った研究者が警鐘を鳴らしている。調査対象となったのはパーム島、マグネティック島、ウィットサンデー島、ケッペル島の4島。
研究チームのリーダーのセカレリ博士は、サンゴの変化を測定し、非常に大きなショックを受けたとして、「人間が行う活動の影響が白化現象を拡大させたり、ダメージを受けたサンゴが完全に回復する余裕を失わせている」と述べた。
さらに、観光客が多く訪れる海域にあるサンゴ礁では、サンゴの熱に対する耐性が、以前よりも低下していることも分かった。研究チームは、健全で生殖能力を備え、エコシステムの回復や適応が期待できるサンゴもあるとして、「水質改善を国で行い、気候変動対策を世界で行えば望みはある」と話した。