【ブリスベン29日AAP】 QLD州ウィットサンデー諸島で、シュノーケリングをしていた英国人男性2人がサメに足を噛まれた。
男性2人は29日午前、エアリー・ビーチ付近でシュノーケリングを楽しんでいたところ、サメの攻撃に遭った。28歳の男性は右足先を噛み切られ、22歳の男性も右ふくらはぎを噛まれた。2人は観光ボート「ジグザグ」に乗っていたが、事件当時に水中にいた人の数はわかっていない。
過去1年超で同地帯で6人目の被害となった。昨年9月、シド・ハーバーで24時間以内に2人がサメに襲われ、11月にはVIC州の男性が同ハーバーで死亡した。10月にはボートでサメを輸送しようとした漁師が肩を噛まれ、今年に入ってからはハミルトン島北東およそ50キロメートルの地点で男性が腿を噛まれている。
今回の事件を受けて、サメ捕獲用ドラムラインの増設や拡大を求める声が上がった。今年初め、グレート・バリア・リーフの海洋公園は連邦管理下にあるとして、ドラムラインが撤去された。同海洋公園の境界外に32個のドラムラインが設置されているが、QLD州政府は連邦法の改正を求めている。
環境保護団体ヒューメイン・ソサイエティ・インターナショナルは、「ドラムラインによって海水浴客が安全になることはない」と反対している。