【キャンベラ2日AAP】 タイの代理母によって生まれ、ダウン症が判明した後、オーストラリア人の両親から放棄された男児の報告を受け、連邦政府は調査を行っている。
外務・貿易省は報告を受け、タイの当局と連携して同国における代理母制度について調査すると述べた。アボット連邦首相も2日、非常に悲しい話だと述べた。
ABC局によると、7か月のギャミー君は、代理母であるタイ人のパタラモンさんの保護下にある。仲介業者を通し、1万6000ドルの報酬でオーストラリア人カップルの代理母になったパタラモンさんは、昨年12月男女の双子を出産したが、依頼主である両親は健康な女の赤ちゃんのみをオーストラリアに連れて帰った。自身も2人の母親であるパタラモンさんは、命にかかわる心臓病を持つギャミー君の高額な手術代を払う余裕がないという。ギャミー君のオーストラリアの両親は身元不明なままだ。
ギャミー君のニュースを受け、何百人もの人がウェブサイト「Hope for Gammy」にアクセスし、1日の時点で10万6000ドルの募金が集まった。