【シドニーAAP7日】 シドニーのドーバー・ハイツで6日、バスに乗っていたユダヤ人の生徒たちに対し、言葉などによる差別行為を行ったとして十代の若者5人が逮捕された。
6日の午後、ランドウィックからボンダイ方面へ向かうバスに8人の若者が乗車した際、バスには学校を終えて帰宅する小学生が多く乗っていた。娘3人がバスに乗っていた母親、ジャッキー・ブラックバーンさんのもとに娘から電話があり、「酔った男たちが、ハイル・ヒトラー!ユダヤ人を殺せ!と叫んでいる」と助けを求めたという。
警察によると、若者たちは午後3時30分に逮捕された後、保護者の監察のもと釈放された。取り調べは続いている。NSW州コミュニティ相、ビクター・ドミネロ氏は事件について非常に遺憾としたうえで、「わが国では、外国で起きているような流血事件がほとんどないのは幸いなこと」「事件を起こさないために、いかなる人種差別も許されるべきではない」と述べた。