【メルボルン7日AAP】 7月17日にウクライナ上空で撃墜されたマレーシア航空機MH17機の犠牲者を追悼する全国集会が7日、メルボルンの聖パトリック教会で行われた。開催場所は、38人のオーストラリア人犠牲者のうち16人がメルボルン出身だったことから選ばれた。
哀悼の意を表して半旗の国旗が掲げられたほか、教会の鐘が鳴らされた。宗教の壁を越えた集会には、アボット首相のほか、ピーター・コスグローブ豪総督、ビル・ショーテン野党党首らが出席。アボット首相は哀悼の意を表するとともに、犠牲者の遺体収容に警察らが尽力していることを伝えた。また、デニス・ハート大司教は、「“野蛮で残酷な行為”の犠牲となった人々に、国民は心から同情を寄せている」と述べた。また、撃墜行為は糾弾されて当然だと非難した。
コスグローブ総督は、「深い悲しみのなかにある時、言葉では本当の感情を表現し得ない」、「子どもや親、友人らに対する愛情より偉大なものはない」と述べた。また、ウクライナで遺体収容作業に携わっている人々に謝意を表した。