【アデレード7日AAP】 大手アイスクリーム・メーカーのストリーツ社がこの度、アデレード動物園と契約を交わしたことが分かった。同社のアイスクリームには熱帯雨林の破壊との関連性が指摘されているパーム油が使用されており、これまで同動物園にアイスクリームを卸していた地元企業は動物園側の決定に不満だ。
アデレード動物園はこれまで、地元企業のゴールデン・ノース社と契約を結んでいた。同社は製品にパーム油を使用していないことを売りにしており、原材料に微量のパーム油が含まれていることが分かった際にも、1年をかけて完全に取り除いた。同社のマーケティング部長、トレバー・ポメリー氏はラジオ番組で「そのような努力も認められなかった」と答えた。
ストリーツ社の親会社で世界大手の家庭用品メーカーであるユニリーバは、「2020年の終わりまでに、持続可能かつ輸入経路が明確なパーム油だけの使用を目指す」と説明した。一方で、ジェフ・ブロック地域開発大臣は、地元企業との契約を見送った動物園の決定は「非常に残念」と述べた。