【パース10日AAP】 代理出産の支援団体「サロガシー・オーストラリア」によると、商業代理出産に対するタイの取り締まり計画によって、親となる予定のオーストラリア人最大200人が巻き込まれることになり、その数は増える可能性もある。
同団体は、代理母たちがきちんと産科ケアを受けるよう、タイのオーストラリア大使館と密接に動いているという。また、代理出産問題の中心であるガミー君のニュースを受けて閉鎖した、バンコクIVFにあるオーストラリア人カップル約50組の凍結受精卵の行方も調査中だという。同団体のクンディ代表は、海外で代理出産を利用するオーストラリア人の中で、商業代理出産法に関する不確かな変更について懸念が高まっていると話した。
タイは、仲介業者の役割をしたり経済的利益等を受ける代理店を禁止し、商業代理出産を非合法とする法制定の準備をしている。女性が、商業目的で代理母になるために広告を出すことも違法となる。
ビショップ外相は9日、タイ政府と電話会談し、現在妊娠中の子どもを代理母が出産後、オーストラリア側の親が受け入れられるよう、禁止令発令の前に移行期を設けるよう要請した。