【シドニー16日AAP】 シドニーの学校教師が、転覆した小型モーターボートから4人を命懸けで救出し、一躍ヒーローとなった。
シドニー南東部ラ・ペルーズ沖で15日、仕事を早く終えてサーフィンに出かけたクリス・ノーブルさん(30)は、大きな波が来て危険な角度で縦揺れするボートを目撃した。すぐに男性3人が海に投げ出された。1人が助けを求め、ノーブルさんは泳げない男性を自分のサーフィンボードに引きずり上げた。ノーブルさんは水中に潜り、ボート前部の開口部を開け、転覆したキャビン内に閉じ込められた男性に出てくるよう呼びかけた。男性は数分間閉じ込められていたが、貯水槽の下の空洞部分のおかげで生き延びた。救助隊が到着するまで男性のそばにいたノーブルさんは16日、「彼はかなり青白かったが、幸運なことに脱出できた」と振り返った。
警察はノーブルさんをヒーローと呼び、正式に表彰されるべきだという。
男性らは、船が反転することで有名な同区域の警告を無視、ボートで魚釣りに出ていたたようだ。警察の聞き取りはまだ受けていない。