【キャンベラ16日AAP】 連邦政府は、テロ組織に参戦するため海外に向かう過激主義者の社会保障給付を停止し、厳しく取り締まる方向だ。
アボット連邦首相は、安全に反する過激主義者に対し、社会保障給付を停止する権限を求めていると述べた。権限は、オーストラリア内外でテロ集団を支持・参戦する過激派に適用する予定。現在の取り決めでは、全受給者に対し社会保障手当を停止する権限が限られているが、特に海外に向かう受給者の給付を停止する権限を持つべきだと連邦政府は考えている。
中東のテロ集団によって過激化し、非人道化したオーストラリア人が帰国後に脅威の対象となるなか、この権限がその対策の一環となるだろうとアボット首相は話した。
提案された新法制のもとでは、特定人物の社会保障給付を停止するよう、安全当局から外相または法務相に勧告、法務相から人的サービス相に勧告が可能だと、アンドリュース社会サービス相は話した。「社会保障は海外でテロ活動に関わるものでなく、必要な人に提供されるべきだ」と同相は述べた。