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警視監殺害 19年の服役を経て保釈 

【キャンベラ22日AAP】   1989年のオーストラリア連邦警察のコリン・ウィンチェスター警視監殺害で有罪判決を受けた、デイビッド・イーストマン(68)が判決を破棄・保釈された。

首都特別地域(ACT)高等裁判所は22日、イーストマンの多数の条件付保釈を申請した。条件には所定の住所への居住、再審に関わる可能性のある300人に連絡しないことを含む。レアス裁判官は、イーストマンの最初の公判で大きな不具合があり、判決をそのままにしておくのは正義とは懸け離れていると話した。検察側は保釈申請に反対しなかった。

1996年に出された終身刑のうち19年の服役を終えたイーストマンは、同日午後6時前、アレクサンダー・マッコーニー・センター刑務所を去った。

ACT犯罪被害者局長のヒンチー氏は、判決は被害者の遺族にとって痛ましいものだと述べた。コーベルACT法務相も、遺族の持続する不安や苦悩を深く懸念すると話した。

1989年1月10日夜、ウィンチェスター警視監は自宅で銃殺された。組織的な犯罪の推測があったが、警察は、人格障害と警察に対する不平があったイーストマンを起訴した。今年初めの審理で誤審であったと結論が出され、イーストマンの保釈が薦められた。

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