【メルボルン25日AAP】 AFL(オーストラリアン・フットボール・リーグ)の試合を観戦していた客が、プレー中の選手に対して人種差別的な暴言をしたとして、今後警察より罰金処分を受ける見込みだという。
24日、エチハド・スタジアムで行われたウエスタン・ブルドッグスとシドニー・スワンズの試合中、ブルドッグス・ファンの70歳男が、スワンズの先住民系選手、ランス・フランクリンに対して「お前はサルだ」などと叫んだ。この男は他の先住民系選手に対しても同様の暴言を繰り返した。
ウエスタン・ブルドッグスのゴードン代表は調査をしているとし、この男のクラブ・メンバーシップをキャンセルしたと述べた。男は今後、警察より違法行為通知書を受ける見込み。
フランクリン選手は、男の暴言について警察に通報した観戦客に感謝していると述べた。AFLでは、観戦客がプレー中の選手に対して人種差別的な暴言をする行為がたびたび確認されている。昨年5月にも、シドニー・スワンズの先住民系、アダム・グッズ選手に対して13歳の相手チーム・ファンが「お前はサルだ!」と叫んだ。