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アフガン難民の男性、祖国に強制送還

【シドニー26日AAP】   オーストラリアに永住するために難民申請をしていたアフガニスタン人男性について、連邦巡回区控訴裁判所は26日、男性の出身地であるアフガニスタンのジャゴーリ地方は比較的安全であることを理由に男性の受け入れを拒否し、アフガニスタンへ強制送還させた。アフガニスタンへ強制送還させられた難民はこの男性が初めて。

アフガニスタン系ハザーラ人のこの男性(29)は、2011年にオーストラリアに入国。男性は自身の難民申請に関して閣僚レベルでの審査要請も複数回提出したが、移民関連の問題については「難民審査機構」のみに決定権があり、同機関は2012年12月に男性の難民申請を却下した。

26日の裁判でマノーサリディス裁判長は、「私は法の下でのみ決定することができる」とした上で、ジャゴーリ地方は他のアフガニスタンの地方に比べて比較的安全であるとし、男性の訴えを却下した。

男性は、26日午後9時40分発の飛行機でアフガニスタンに強制送還させられた。

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