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雇用回復、今後4年間は鈍化の予想

【シドニー27日AAP】   産業リサーチ会社「BISシュラップネル」社は、現在のオーストラリア・ドル高を背景に、今後4年間は国内の雇用回復は鈍化するだろうとの見解を示した。

同社のシニア・エコノミストであるロビンソン氏は、現在、1オーストラリア・ドルが0.93米ドルという為替状況を指摘し、輸出入産業が安定した取引を行うにはオーストラリア・ドルの為替が現在よりも20%ほど低く1オーストラリア・ドルが0.75米ドル前後でなければならないとしたが、オーストラリア・ドルがこのレベルになるには今後数年かかるであろうと述べた。

さらにロビンソン氏は、資源開発業における投資での損失を補えるだけの投資が他のセクターでは充分になされていないことを指摘。結果として、国内消費などがこの4年間鈍化していると述べた。

また資源開発業における投資の減少を受け、雇用面でも伸び悩みがみられるとし、今後4年間の予想雇用件数はわずか66万8000件とした。

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