【ブリスベン28日AAP】 オーストラリアを訪問中の菅直人元首相が、安倍首相が、第二次世界大戦の日本の行いについて悔恨の意を示していないことが、対中国政策にも影を落としているとの考えを明らかにした。
反原発活動のためにブリスベンを訪れた元首相は28日、AAP通信の取材に答え、第二次世界大戦での行いに安倍首相が遺憾の意を表明していないことが、現在のところ2国間で率直な対話が持てない理由だと述べた。
一方、安倍首相は昨年、靖国神社を参拝。中国は、戦犯を合祀しているとして首相の靖国参拝に反対の姿勢を示している。菅元首相は、2国間の対話不足が尖閣諸島の領有権問題の解決も遅らせていると指摘。また日本政府は28日、程永華駐日中国大使に対して、日中関係修復と対話再開に向けて最善の努力をするよう求めた。