【キャンベラ18日AAP】 国営放送ABC局は、2020年の東京オリンピックの放送は費用がかかりすぎるとして行わない意向を示している。国内のスポーツ機関らは、考えを改めるよう同局に要請する。
ABC局は過去70年近くに渡ってオリンピックを生放送してきたが、放送チームを日本に送るのに100万ドルかかるとして東京オリンピックでは行わない姿勢だ。
オーストラリア・スポーツ・コミッション(ASC)のジョン・ワイリー会長は18日、「非常に小さな投資だ。オーストラリアにとって正しいことをしてほしい」と話した。100万ドルは、ABC局の年間予算のおよそ0.1%とされる。
ABC局のイタ・バトローズ会長は、今後2週間以内に国内のオリンピック委員会(AOC)と協議することで合意している。AOCはABC局の決定について、「非常に目先のことしか考えていない。資金調達に向けてあらゆる努力をしてほしい」と訴える。
予算据え置きにより、2018年に同局の予算は8,380万ドル削減された。また、過去5年で600人が職を失っている。