【シドニー3日AAP】 投資銀行業務などの最大手JPモルガン社は、富裕層の不動産購入者に対する金利と、頭金を支払うのもやっとという人々に対する金利の差がこれまでで最も大きくなり、富裕層のほうが優遇されていると報告している。
報告によると、より高額の頭金を支払い、多額のローンを申し込む富裕層には大きな割引額が適用され、反対に、初めて家を購入するような頭金額が少ない人々などには割引額が小さい。JPモルガンのアナリストは今後予想される流れとして「全体の平均割引額を減額させていくこと」と述べた。
さらに報告書は、大手銀行では小規模銀行にくらべて、より安く海外の銀行などから融通することが可能であることを指摘。大手銀行に資本金額の引き上げを提案することで、資金調達コストが2兆ドルまで上がり、結果として割引が出来にくい状況になると同アナリストは分析している。