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移民後に不健康な生活習慣を習得

【シドニー3日AAP】  ディーキン大学とNZのオタゴ大学の共同研究で、オーストラリアに移民した当時に健康だった人たちも、約20年後には、病気も含めて平均的なオーストラリア人の健康状態に近づくことがわかった。

研究ではこれについて、それまで慣れ親しんだ食事や生活様式をオーストラリア式に変えてしまうことが原因だとしている。英語圏内と圏外の両方からの移民で、オーストラリア在住期間が20年より短い人では、慢性の病気などを持つ人が著しく少なかった。一方で、在住歴20年を過ぎると、少しずつオーストラリア生まれの人々と同様の健康状態となり、病状が現れ始める。

ディーキン大学のジャトラナ教授は、食べ物以外でも、新しい生活や文化に慣れるためにストレスにさらされることで病気になる場合もあると指摘する。言語や文化の壁、オーストラリアの医療システムについて知らないことが理由で、しかるべき検診を受けられないこともある。「移民への理解を深めることが、結果として彼らの健康状態を向上させる」と同教授は述べている。

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