【アデレード23日AAP】 大手シンクタンクのオーストラリアン・インスティテュートが行った世論調査によると、SA州のグレート・オーストラリア湾(Great Australian Bight)を世界遺産に登録し、環境破壊などから保護すべきと考える人の数が増えていることが分かった。
グレート・オーストラリアン・バイトの保護を訴える声が高まっている背景に、同地域で原油の掘削計画が持ち上がっていることがある。調査によると、対象となった500人以上のうち84%が世界遺産への登録を支持しており、今年3月の77%を上回った。
同調査ではさらに、全体の66%がグレート・オーストラリアン・バイトは油田よりも、海洋公園として保護したほうが、SA州にとってさらに生産的な資産になるとの見方を示している。油田計画としては、ノルウェーの石油大手エクイノール(Equinor)が、SA州沖の深海で石油探査を行う計画を明らかにしている。