【メルボルン12日AAP】 VIC州政府が目玉としてきたインフラ事業「イースト・ウエスト・リンク」の道路建設について11日、野党労働党がこれに反対する意思を示したことについて、ナプサイン州首相は12日、非常に残念としたうえで、政府は断固として道路建設を前進させると述べた。
アンドリュース野党党首は、11月の選挙で勝った場合、道路建設プロジェクトを白紙に戻す意向であることを明らかにし、州民の民意を問う意味でも、政府は契約書への署名を見合わせるべきだと述べた。これに対して州首相は、前政府が結んだ契約は履行するという慣例に反するもので遺憾だと返した。
現在、道路建設案に対しては2つのカウンシルから裁判所に異議が申し立てられている。ナプサイン州首相は、野党からの反対を受けて、建設業者らの間に不安感が生まれ、契約書への署名が遅れる可能性を認めたが、「出来るだけ早期に合意できるよう努力している」と述べた。また、野党の動きは、計上されている300万ドル、6000人以上の雇用を脅かすもので無責任だと批判した。