【キャンベラ14日AAP】 パーマー統一党のランビ上院議員は、連邦議会における先住民系専用議席を求めて主張している。
自身が先住民系バックグラウンドを持つと述べたランビ上院議員は、先住民系市民の人口を反映した連邦議員数を求めている。先住民系オーストラリア人は人口の4%程度を占め、両院計226議席では約9議席に相当する。この動きによって、先住民により焦点をあてた議論を協議することになり、議員立法法案も先住民の問題に焦点をあてることができると同議員は話し、成功例としてニュージーランドの先住民マオリ族専用議席を言及した。ニュージーランドにはマオリ市民の投票者のみからなるマオリ選挙区がある。マオリ市民は一般選挙区への投票も選択可能。
先住民系連邦議員3人の1人であるランビ議員にとって、この動きが自身の議席確保に優位に働くことになる。先住民マナラージェナ族とつながりがあるという同議員の主張は、先住民長老で直系子孫のクライド・マンセル氏が疑問視している。
ケン・ワイアット氏は2010年、オーストラリアで最初の先住民系下院議員になった。