【ブリスベン17日AAP】 QLD州のパウエル環境相は17日、ユネスコの世界遺産委員会の関係者らとの話し合いのため、ヨーロッパへ向けて出発した。15日には、QLD州と連邦政府が、今後35年間にわたり共同でグレート・バリアリーフを保護していく方策について発表したばかり。
現在ユネスコは、グレート・バリアリーフの危機遺産への登録を検討しており、オーストラリアに対してリーフの保全を保証する長期プランを提案するよう求めている。政府は来年2月までにユネスコに回答する必要があるが、依然として浚渫(しゅんせつ)土砂の廃棄については除外していない。
また、QLD州政府は海中ではなく沿岸への土砂廃棄案を支持しているが、連邦政府のハント環境相は検討中としている。一方で、緑の党(グリーンズ)は、今回の“ロビー活動”は時間の無駄と非難したうえで、危機遺産への登録は観光産業にも大打撃となるのは必至であり、世界遺産委員会からの勧告に従うべきだと述べた。