【シドニー17日AAP】 シドニー西部のオール・セインツ・シニア・カレッジに通う男子生徒が16日、髪型を校則で禁止されている「アンダーカット」と呼ばれる刈り上げにしたところ、化学の試験の得点の20パーセントを減点されるという事態となり、学校の対応に賛否の声が上がっている。
減点処分を受けたのは、高校2年生のドミニク・キーンさん。当日受ける予定だった化学の試験は受けなかった。「先生たちは見せしめにしようとしている」と不満をもらしており、母親は「キリスト教を信仰する学校として不適切な対応だ」と学校の態度を非難した。学校側は、「髪を直してから戻って来るように」とは伝えたが、「試験を受けてはいけない」とは言っていないと説明している。
同校のレタプレイス校長は、「校則については日常的に生徒に説明している」「減点については、一日遅れで試験を受けたことへの罰が科せられた」と説明した。一方でドミニクさん側は、髪を切ってから試験を受けるという選択肢しか与えられなかったと反論している。