【ケアンズ20日AAP】 ケアンズで2日間にわたり行われているG20財務相・中央銀行総裁会議の初日を終了し、ホッキー財務相は「世界経済の運命を変える」機会を得られたと話した。連邦政府がテロ警戒レベルを「高位」に引き上げてから初めての国際会合は、厳重な警備の中行われた。
20日の協議は、世界経済の展望、成長戦略、インフラ投資に集中した。21日は、経済協力開発機構(OECD)による税に関する世界的提案と、国際金融安定理事会による財政規則の提案に焦点が充てられる。ホッキー氏は「オーストラリア国内で得られた収入は、オーストラリアで納税されるよう確実にする」と話し、国際的な脱税に真っ向から向かうつもりだ。
ビジネス20(B20)のゴイダー議長は、経済危機以後、世界の被雇用者数は6200万人少なくなり、若年失業者も約3億人に上ると話した。Civil Society20(C20)のゴルディー副議長も、最貧困層の賃金引上げをG20の成長計画に含むよう要請している。
G20代表団にはケアンズ訪問の記念として、地元の先住民が絵を描いたディジリドゥーが贈られる。