【メルボルン26日AAP】 メルボルン郊外のモスクに26日、警官を刺して射殺されたテロリスト容疑者をしのび、群衆が集まった。
23日夜、ニューマン・ハイダー容疑者(18)は、エンデバー・ヒルズ警察署の外で2人の警官を刺した後射殺された。負傷した警官のうち1人は退院したが、もう1人は今も治療中。
今後の捜査は、同容疑者の事件の動機に焦点があてられる。警察によると、ハイダー容疑者は警察の捜査に協力する良心的な家庭に育った。事件と同容疑者の死に家族もショックを受けており、同容疑者がなぜ警官を襲ったのか答えを求めている。
この事件後、イスラム教徒が嫌がらせや脅かしを受けたという報告があり、警察への通報を市民に促している。オーストラリア・イマーム評議会(ANIC)のアジム会長は、今回の事件はすべての人に対する警告だと話し、人々に落ち着くよう呼びかけている。
ハイダー容疑者のパスポートは先週、安全上の理由でキャンセルされている。同容疑者がメルボルンのショッピングセンター内で、過激派組織「イスラム国」の旗を持っていたところも目撃されている。