【シドニー2日AAP】 シドニーバスの民営化に反対し、NSW州首相事務所前で数百人が抗議活動を行った。さらに1万1,000人が民営化に反対する署名をした。
州政府は10月、今後3年でシドニーの13のバス運行を競争入札にする方針を明らかにした。この中には残る3つの州保有ネットワークである市北西部、ノース・ショアとノーザン・ビーチ、イースタン・サバーブも含まれる。
組合のマーク・モレイ事務員は、「民営化による影響を被るのは、特に年配や障害を持つ通勤者だ」と述べた。
民営化をやめるよう訴える署名は、州野党労働党のマッケイ党首に渡され、来年2月に議会提出される。マッケイ氏は、「民営化を行うなら公にするとして、ベレジクリアン州首相は選挙に臨んだ。嘘をついた」と批判した。今年3月の州選挙の数日前、州首相はさらなる民営化について否定していた。
コンスタンス州交通相は“フランチャイズ”だとして民営化を否定したが、NSW州鉄道・トラム・バス労働組合(RTBU)は、「公共サービスに民間企業が関与した場合、民営化だ」と反論した。