【シドニー29日AAP】 29日、シドニーでは、勤務中に死亡した警察官を追悼する「全国殉職警官の日」の式典が営まれ、政治家や現役の警察官が参列した。
この日、会場となったシドニーのドメインでは、NSW州警察が設立された1862年以降、第一線で活動中に死亡した警察官252人の追悼が行われた。会場に設けられている「殉職警官の壁」には、今年は新たに名前が刻まれることはなかった。
今年、警官が負傷した事件で最も記憶に新しいのは、メルボルンで発生したイスラム系テロ組織のメンバーとみられる男が警察官2人を切りつけた事件であろう。NSW州で最近、警察官が殉職したのは2012年12月、シドニー市内でブライソン・アンダーソン警部補がナイフで刺され死亡した事件がある。
シピオーネNSW州警察本部長はレポーターに対して、「自由な生活には犠牲がつきもの。しかしこの壁に名前が刻まれた警官たちは、不幸にも自らの命を犠牲にすることになってしまった」と述べた。