【シドニー3日AAP】 NSW州各地で山火事の被害が続くが、毎年シドニーで恒例の大晦日の花火は催行されることが決まった。
シドニー湾で行われる大晦日の花火には100万人が足を運ぶ。今年は色が変化する星やステンドグラス風の貝殻、光る柳など、昨年より1,100多い10万以上のイメージが花火で描かれる。新年のカウントダウンでは、ハーバーブリッジに花火で描かれた“Sydney”の文字が海に流れ落ちる。
シドニー市のムーア市長は3日、「シドニーの大晦日は多様性や包括性を表し、住民や旅行者、オーストラリアに安全を求めてきた人たちすべてを歓迎する」と話した。
NSW州で7月以降、山火事で200万ヘクタールが燃焼し6人が死亡、住宅およそ675棟が焼失した。大晦日のイベントを自粛する声もあったが、花火大会への投資はすでに行われ、観客も航空機やホテル、レストランを予約済みであることから、同市長は「キャンセルに実利はない。現時点では開催予定」と話した。また、大晦日当日が火器全面禁止になった場合には必要な対応をとるという。シドニー市は干ばつや山火事、野生動物保護へのチャリティーに62万ドルを寄付している。