【シドニー5日AAP】 オーストラリアの一大行事ともいえるNRL(ナショナル・ラグビーリーグ)の決勝戦が5日、シドニー西部にあるANZスタジアムで開催された。結果は30対6でサウス・シドニー・ラビトーズが圧勝。実に43年ぶりに栄冠を手にした。
今年の決勝戦は、アカデミー賞俳優のラッセル・クロウが共同オーナーを務めるラビトーズとカンタベリー・バンクスタウン・ブルドッグスとの対戦となった。
試合はラビトーズのジョンストン選手がトライを決め、前半は6対0で終了。後半に入ってからは、ジョージ・バーゲス選手が試合開始から57分目に数々のタックルを避けてトライを決めた後、ラビトーズの勢いがさらに増し、対するブルドッグスはその勢いを制することができなかった。
試合開始早々、ラビトーズのサム・バーゲス選手が強烈なタックルを受け、頬骨を骨折という出来事があった。同選手は痛みと闘いながらも試合終了まで出場。バーゲス選手は決勝戦の最優秀選手賞「クライブ・チャーチル賞」を受賞した。
この日、実に8万4000人近い観客がスタジアムで観戦。これは、シドニー五輪開催後の2001年に同スタジアムが改修工事を行って以降、最大の入場者数となった。