【キャンベラ7日AAP】 アボット連邦首相は7日、レポーターらに対して、イラクにて戦争に参加するための費用やテロ対策の費用を捻出するために増税は行わないと明言した。
イラクでの参戦費用を含めテロ対策費として年間5億ドルが新たに国家予算に計上されるとみられているが、コーマン連邦金融相はこの週末、テロ対策費捻出のための増税について明言を避けた。しかしアボット首相は7日、テロ対策費は現行の財政で対応できるレベルであると述べた上で、「我々は税率は低くあるべきと考える」とし、オーストラリアとしてすべきことについて代償を支払わなければならないと話した。
ショーテン野党党首は、「野党はイラクでの参戦に賛成しているが、与党はその費用捻出について何の計画もない」と述べて与党を非難した。
アボット政権は、現在赤字の国家財政を2017/18年度までに黒字に戻すことを目標とし、「注意深く」予想を立てていると話した。予算見通しでは、2017/18年度の国家財政は28兆ドルの赤字とされている。