【キャンベラ18日AAP】 エボラ熱の感染が拡大する中、ウイルスがオーストラリア近隣に到達するまで待っている余裕はないと、野党労働党は話す。
ニュースコープ社の報道によると、オーストラリアの医療即応チームに対し、周辺国でエボラ熱が確認された際の対応が通告されている。
これに対し労働党は、連邦政府は西アフリカでのボランティアを希望する人を支援し、現地での支援に乗り出すべきと訴えている。同党のプリバセック副党首は、「ウイルスがオーストラリアや周辺国に達する前に行動しなければならない」と話した。
米国の保健専門家らは、ウイルスが制御できなければ来年までに140万人が感染する可能性をあげている。
米軍は3200人の支援部隊を現地で構築しており、オーストラリア政府としては1800万ドルの支援を約束しているが、十分でないとの批判の声があがっている。現在、西アフリカでおよそ20から30人のオーストラリア人が、非政府機関とともにボランティア活動に従事している。
連邦政府は、適切な避難手続きがなされるまで、国防軍の人員や医療従事者を現場に配置しないとしている。