【ケアンズ20日AAP】 ケアンズ南部の熱帯雨林で行方が分からなくなっていた女性(30)が、失踪から17日後の今月8日に無事に発見されたが、女性はワニがいる川を歩き、泥水を飲みながら生きながらえたという。
シャノン・フレーザーさんは恋人や友人らと共にケアンズ南部ゴールデン・ホールで泳いでいたところグループとはぐれた。シャノンさんは熱帯雨林の中でハエに刺され、木々の中を歩きひっかき傷を作りながらも飢えに耐えつつ泥水を飲んで毎日をしのいだ。生きる気力を徐々に失っていった時、シャノンさんは帰宅を待っているであろう3人の子ども達のことを考えて力を振り絞ったという。
失踪から16日目、シャノンさんは木にくくりつけられたリボンを発見。このリボンは捜索隊が残していったもので、シャノンさんはこれをたどって失踪した地点にたどり着いたという。病院に搬送されたシャノンさんは重度の日焼けと足に刺さった数々のとげを抜くための治療を受けた。またシャノンさんはこの16日間で体重が17キロも減った。
シャノンさんが失踪した後、捜索隊はおよそ800時間かけて大がかりな捜索活動を展開した。17日間という期間と、最後に目撃された場所からわずか30メートルの所で発見されたことで、本当に行方不明だったのか疑惑があがっていたが、警察ではシャノンさんは捜索範囲外をさまよっていたのであろうとした。