【キャンベラ21日AAP】 ゴフ・ホイットラム元連邦首相が21日未明、息を引き取った。享年98歳。第21代連邦首相を務めたホイットラム氏は、歴代首相の中で最も論議を集めた人物の1人と言われている。
ホイットラム氏の遺族は21日、声明を発表。「我々の父、ゴフ・ホイットラムは今朝、死去いたしました。享年98歳でした」と述べた。親族のみの葬儀の他に一般向けの追悼式が行われる予定。
アボット連邦首相は、遺族に哀悼の意を表し、連邦議会などに掲げられている国旗を半旗にするよう指示した。アボット首相は声明の中で、「労働党を1つにし、多くの若者を引率してきた偉大な人物」とホイットラム氏について表現した。
ホイットラム元首相は1972年の連邦選挙で労働党を23年ぶりに与党に返り咲きさせた。しかしその後、議会に不安定な状態を招いたとして、1975年11月、カー連邦総督(当時)によって罷免された。