【シドニー21日AAP】 オーストラリア五輪協会のコーテス会長は、21日死去したホイットラム元連邦首相について、「シドニー五輪の実現はホイットラム氏の偉業だ」と述べ、同氏の貢献を大きく評価した。
労働党のホイットラム元連邦首相は21日、死去した。享年98歳。
コーテス会長によると、ホイットラム氏は1993年、妻のマーガレットさんを伴い同会長らと共に30日間でアフリカ13カ国を訪問し、シドニー・オリンピック実現に向けた誘致キャンペーンを展開した。「夫妻は当時、70代という年齢にも関わらず、どの都市でも2晩以上宿泊することはなかった。体力的に辛かったはず」とコーテス会長。
シドニー・オリンピック開催を決定した投票では、シドニーがわずか2票差でライバルの北京を破った。「ホイットラム夫妻のアフリカ・キャンペーンはシドニー五輪開催に大きな意味をもたらした」とコーテス会長。