【シドニー3日AAP】 3日午前1時前、シドニー西部グリーンエーカーで、イスラム教シーア派の寺院の前に立っていた一家に向けて通りかかった車両から何者かが発砲。男性が首などにけがを負った。命に別状はない。関係者らは、イスラム系過激派団体「イスラム国」との抗争が原因だとしている。
けがを負ったのはラソーリ・アル・モーサウィさん(47)。一家は、グリーンエーカーにあるシーア派の寺院、フサイニヤー・ナビ・アクラム・センターの前に立っていた。同寺院の信者の話では、この日はイスラム国の信者らが寺院の前を車でうろつき、「イスラム国よ、永遠に」などを叫びながら脅迫めいた行動を取っていたという。
警察では今回の発砲事件について明言は避けた。シドニー周辺に点在する他のシーア派寺院も、同様の攻撃に対応するため警戒を強めている。