【ダーウィン7日AAP】 10億ドル規模に及ぶ中国への畜牛の輸出によって、NT準州の生産者らは牧畜業の信頼を回復できるという。
中国での高まる牛肉の需要を受けて、連邦政府は同国との間で、畜牛100万頭を輸出する取り引きをほぼ結んだとされる。
NT準州牧畜業者協会のヘイズCEOは、牧畜業者らは慎重ながらも楽観的だという。2011年のインドネシアへの生きた畜牛の全面輸出禁止を受け、生産者の多くは今も奮闘している。100万頭という数は中国での需要を見込んだものであり、畜牛の数や種類は未定だが、同州にとって朗報だという。
中国は昨年、オーストラリアから7万8000頭以上の乳牛、1万5000頭以上の肉用牛を輸入している。一方、NT準州にとってベトナムが確かな畜牛市場として確立し、新興市場としてカンボジアがあげられる。
畜牛に関する差し迫る取り引きを受けて7日、牛肉輸出業社らの株は急騰した。証券会社モルガンは、「取り引きの開始は非常に前向きなことであり、 これに関税の引き下げが伴えば一層のこと」と話した。