【ブリスベン15日AAP】 米国のオバマ大統領は15日、クイーンズランド大学での演説で、アジアへのより深い関与を約束し、オーストラリアを含む各国に対し気候変動問題に取り組むよう呼びかけた。
同氏は、貧しい国々が気候変動の影響に対応するため、米国は30億ドルを国連基金に投じると約束した。同氏はまた、「オーストラリアほど気候変動の危機に瀕している国はない」と述べ、グレート・バリア・リーフの素晴らしい自然が脅かされていると話した。
米国の太平洋における関与についてオバマ氏は、中国との貿易・投資を増加させ、誤解や争いを避けるため連絡を密にするとし、「貿易や海上に関し、他国同様の規則を順守するよう中国に働きかけていく」と話した。同氏はまた、ロシアの武力誇示に関してもオーストラリアとの結束を表明した。
オバマ氏は観衆の若者らに対し、持続可能な世界の達成のために積極的に関与し続けるよう呼びかけた。オバマ大統領が前回オーストラリアで演説したのは3年前。