【シドニー5日AAP】 NSW南部では、山火事の影響で送電線が破損したために、3万5000世帯以上が停電の影響を受けていることが分かった。
電力会社のエッセンシャル・エナジー(Essential Energy)によると、5日の時点でNSW南西部の3万5600世帯が停電状態にあり、復旧まで数日かかる見通しだと述べた。
同社は「配電網はかなり多岐に渡って破損を受けており、数カ所は完全に破損しているため再構築する必要がある」、「場所によって、停電の影響が今週末まで続く世帯もあれば、さらに長くかかる世帯もある」と述べた。
同社は州の地方消防サービス(RFS)と連携し、破損した配電網の検査をしているとし、病院や介護施設、ガソリンスタンドなどが優先されると説明した。
NSW州のマット・キーン・エネルギー相は、オーストラリアン・エネルギー・マーケット・オペレーター(AEMO)と、トランスグリッド、そしてNSW州、ACTの政府と連携して電力供給をしていくと述べ、州民に対して電力使用量を控えるように訴えた。