【メルボルン14日AAP】 VIC州は14日、大気質が世界最低レベルに達した。山火事の被害が大きいギプスランドからメルボルンを越えてギーロングまで、同州は厚い雲に覆われた。
州保健局は、夜間にメルボルンで世界最低レベルの大気質を記録したとして、幼児や高齢者、既存疾患を抱える人は室内で過ごすよう注意喚起を促した。14日午前零時から同11時にかけて、救急局に呼吸関連の電話110件以上が寄せられた。
王立メルボルン病院呼吸器内科のルイ・アービング准教授によると、煙は移動する課程でディーゼルや花粉も拾い、ただの山火事よりも炎症性が高くなる。また、60日以上鎮火に徹する消防隊員は慢性気管支炎を発症する可能性があると警告する。
山火事は現在もVIC州の14か所で燃えており、これまでに140ヘクタールが焼失した。男性4人が死亡、住宅353棟と建物548棟が焼失した。