【シドニー15日AAP】 NSW州南部のマレー・ダーリン・ベイスン(Murry-Darling Basin)当局は、今後降雨があった場合、山火事によって山などに堆積した灰や堆積物がダムに流れ込む恐れがあり、水質の低下が懸念されるとの見方を示した。
当局のアンドリュー・レイノルズ氏は、雨によってヒューム・ダム上流にあるアッパー・マレー・キャッチメントの水質に影響が及ぶ可能性があるとしている。レイノルズ氏は「干ばつに襲われたコミュニティにとって、水質の低下は今最も起きて欲しくないことだ」と述べた。
NSW州とVIC州では少雨、高温、強風の気象状況が原因で、酸素発生を伴う光合成を行う細菌の一群であるラン藻に対する警報が、20か所に発令されている。NSW州水道局は、灰が流れ込み水質が低下しないよう監視を続けるとする一方、ハリス局長は今週予想されている雨量では大きな影響はないとの見方を示している。