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友人に新鮮な魚を配達 自身被災も

【コバーゴ17日AAP】  NSW州コバーゴで所有する酪農ファームを山火事で失った男性、コル・ジョーンズさんは、同様に家族や自宅を失った友人に、川で釣った新鮮な魚を届けている。友人は住宅やファームなどを再建するのに数年はかかるとみられ、山火事は見えない傷跡を残している。

 

ジョーンズさんは、NSW州南部沿岸の山火事が発生した際、飼い犬だけを連れ、トラクターや車、馬、牛、羊などの家畜すべてを置いて逃げた。「炎のかたまりが、山の上から貨物列車のように駆け下りてきた」という。4日後に戻ると動物と郵便箱だけが残っていたという。

 

ジョーンズさんは、救助隊が到着するまで自宅から約30分歩いた場所にあるボート係留場で過ごした。現在は一時的な宿泊施設に滞在しているが、いずれは新しい家を買いたいと考えている。ただ、今のところはボートで釣りに出かけ、被災した友人たちに普段あまり食べられない新鮮な魚を届けるという。「行ける状況になれば、(友人たちを)魚釣りにも連れ出してやりたい」と話した。

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