【キャンベラ9日AAP】 連邦政府は9日、不評だったGP(一般医)診察代自己負担法案を廃止することを発表。代わりとなる法案では一部の患者の自己負担が5ドルとなる。新法案は2015年7月1日より実施の予定。4年間で35億ドルの計上につながると見込まれている。
アボット連邦首相が発表した新法案では、メディケア(国民健康保険)カードを診察時に提示せず後にメディケア・オフィスに対して診察料の払い戻しを行う患者は、現行より5ドル少ない払い戻し額を受け取ることになる。一方、診察時にメディケアを提示した患者の診察料は今までより5ドル低くなる。
また、医者が適切な診察料を受け取るための診察時間を設定。最低10分間は診察時間に費やさなければならなくなった。
連邦政府が今年5月に発表した来年度予算案に盛り込まれたGP診察代自己負担法案では、すべての患者に対してGPの診察料を7ドル課すとしていた。この法案については各方面から強い非難が集まっていた。一部の医者からは、「患者の医者離れがさらに進む」といった声も上がっていた。